処方箋なしで買えるフランスの薬

フランスで体調不良になったときや怪我をしたときは不安になるものです。医者に診ていただくほどではないけど頭痛や軽いやけどなどで薬が必要だ…というときのために、処方箋なしで買える薬をご紹介します。

頭痛に効く薬は?

Doliprane

解熱鎮痛薬の一つであるパラセタモールが成分となっている薬。フランスでは子供から大人まで何か痛みがある時に処方されます。もちろん処方箋なしでもOK。ちなみに医者から処方箋をもらえれば保険がききます。 錠剤粉を水で溶くタイプ、ジェルタイプ、座薬など、人それぞれ、摂取しやすいものを選ぶことができるのも利点です。ジェルタイプまた座薬は主に子供用として使われます。体重によって箱の色や包装紙が違うので見分けることができます。

Advil

頭痛、関節の痛み、炎症を抑える薬です。子供にはシロップタイプが便利。イブプロフェンの薬です。

Aspirine

日本でもおなじみの薬、アスピリン。上記の二つの薬と同様、解熱鎮痛薬の一つ効果があります。また血液をサラサラなにする効果もあり。

総合感冒薬は症状に合わせて選択を

総合感冒薬はフランスでもあります.
日本に比べると喉が痛い、鼻風邪、咳が出るなど、
症状に合わせて薬剤師が選んでくれることが多いです。

HUMEX

鼻風邪や鼻づまり、頭痛および発熱など風邪の症状を緩和するために使用されます。

Actifed  

鼻風邪や鼻づまりに効果がある薬。錠剤タイプで朝昼晩用と就寝前用と別れて入っています。
錠剤は眠気を促す作業があるので車の運転などに要注意。

胃痛や生理痛に効く薬は?

Spasfon

胃痛や生理痛の緩和として服用します。
口の中で溶かす口腔内崩壊錠タイプもあり、水なしで服用できる利点があります。

Gavisconell

胸やけなどの酸逆流症状があるときに服用します。

旅行中によくある悩み 便秘や下痢の薬は?

Movicol

慢性便秘症の治療に用いられます。
腸管内の水分を増やすことによって便をやわらかくし、排便を促します。

Smecta

食中り、下痢、消化不良による痛みに効き、乳児から大人まで服用することができます。

痛い、かゆいなどの目のトラブルの薬は?

結膜炎

Désomédine

点眼薬。結膜炎、眼瞼炎、涙嚢炎など目およびまぶたの細菌感染症の治療に適応しています。

アレルギー性結膜炎

Cromédil

アレルギー性結膜炎用の点眼薬。
1日に2〜6回、処置ごとに包装を開封し、使い切りタイプなので、使用後はを捨てましょう。

皮膚の表面のけがや打ち身、虫刺されの薬は?

打ち身

Arnigel

ジェル状のものを患部に薄く塗り込みます。打ち身の治療としてフランスで伝統的に使用されているジェルです。筋肉疲労の場合も使用することができます。

やけど 

Biafine

軽いやけど用のクリーム。日焼けした時にも使うことができます。

切り傷

Biseptine solution

浅い傷の消毒として使用します。

虫刺され

Onctose

抗ヒスタミン系の塗り薬。虫刺されによるかゆみの対症療法に使用します。

侮れない副作用のリスク、必ず薬剤師や医師に相談を!

このように軽い症状の場合は薬局に行けば薬が手に入ります。

ただ国立医薬品安全局(ANSM)によると、特に総合感冒薬として販売されたものを服用した後、
心臓(高血圧症、狭心症)または神経系(行動障害、脳卒中)の副作用が発生した例があるそうです。

心臓の問題がある人や高血圧気味の人には副作用の危険が高まります。
市販薬を購入する場合、常用している薬を薬剤師に告げるか、
現物を持参し、必ず薬剤師や医師に相談しましょう。

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