フランスのATMの使い方を解説!手数料や引き出し限度額は?
Life | 2020-07-22
カード社会のフランスでは、現金を使う機会はそれほど多くありません。とはいえ、備えとしてある程度の現金を手元に持っていたいと考える人も多いでしょう。
今回は、フランスのATMで現金を下ろす方法や、手数料やレートに関する情報、トラブルの際の対処法などをご紹介します。
# 国際キャッシュカードやクレジットカードを使って、現金を引き出すには
フランスのATMで現金を引き出すには、2種類の方法があります。銀行が発行する国際キャッシュカードを利用する方法と、国際ブランドのクレジットカードを利用する方法です。
## ATMでの現金の引き出し方
基本的なATMの使い方は、どちらのカードを使う場合でも共通です。以下で詳しく見ていきましょう。
カードを入れる
ATMの右側にある「CARTE」と書かれた差込口に、カードを挿入します。言語選択の表示がされますので、希望する言語の横にある操作ボタンを押しましょう。
暗証番号を入力する
「Composez votre code secrt (Enter Your PIN)」というメッセージが表示されたら、4桁のピン番号を入力します。
暗証番号を3回続けて間違えると、カードが没収されて戻ってこなくなりますので、注意してください。
金額を選ぶ
引き出したい金額を選びます。表示されている以外の金額を引き出したい場合は、「AUTRES MONTANTS (Other Amount)」ボタンを押し、希望の数字をキーボードで入力してください。
金額が決定したら、緑色の「Valide (Validation)」ボタンを押します。
レシートの有無を選ぶ
「Desirez-vous un ticket? (Do you want a receipt?)」という表示がされたら、「Oui (Yes)」もしくは「Non (No)」を押して、レシートの有無を選びます。
レシートはトラブルがあった際の証明になりますので、必ずもらうようにしましょう。
カードと現金・レシートを受け取る
引き出し操作が完了するとカードが返却され、その後まもなく現金が出てきます。
一定時間内に紙幣を取り出さないと、取り出し口が閉まって、お金がATMに取り込まれてしまう場合がありますので、注意しましょう。
また、カードをしまうためにもたついていると、スリに紙幣を取られてしまう可能性もあります。周囲に注意を払い、手早く財布やバッグに入れるようにしてください。
## 現金が引き出せない!どんな原因が考えられる? ![iStock-493597416](//images.ctfassets.net/zbyipzusy20r/6RUbrIsDOmsTdmlViZBtYf/d5e847fc564a64980ba8027fa8810cf4/iStock-493597416.jpg)
日本の国際キャッシュカードやクレジットカードを使ってお金が引き出せない場合は、ATMがカードに対応していない可能性があります。
ATMの上の方に、「PLUSマーク」や「Cirrus」マークがあるかどうかを確認しましょう。VISAカードであればPLUSマーク、MasterカードやJCBであればCirrusマークのあるATMで使うことができます。
また、カードの有効期限が切れていたり、引き出し上限を超えている場合も、現金を引き出すことはできません。
## フランスのATMの利用手数料は?「キャッシング」ってどういうこと? ![iStock-1170060342](//images.ctfassets.net/zbyipzusy20r/2UIwUuwQZ0nr5aQHdaLYab/9e37f4f47a3fafd947acadff6285bb71/iStock-1170060342.jpg)
国際キャッシュカードの場合、各カード会社が定めた手数料がかかります。おおむね引き出し額の3~4%と設定している会社が多いようです。
国際クレジットカードで引き出す場合は、「キャッシング」ということになります。キャッシングは借金のようなものですので、手数料はかかりません。
ただし、現金の引き出しからカードの請求日までの間に利息がかかります。利息を最小限にするためには、帰国後にカード会社へ連絡し、繰り上げ返済するといいでしょう。
## フランスのATMの引き出し限度額は? ![iStock-697308830](//images.ctfassets.net/zbyipzusy20r/haHVGgjD8EXLJIJeyI84b/f9b0a24cba6ec1a5d8858edeaf4b6803/iStock-697308830.jpg)
フランスのATMには、統一された引き出し限度額はありません。また、日本で発行された銀行カードやクレジットカードを使う場合は、日本の銀行・カード会社側で、一日の引き出し額を制限してある場合もあります。
人によっては、一度に200ユーロほどしか引き出せなかった、というケースもあるようです。ただし、日本側での制限額に引っかかっていなければ、機械を変えて複数回引き出すことは可能です。
# ATMにカードが吸い込まれた!原因は?
ATMにカードが飲み込まれてしまう原因としては、以下のような可能性が考えられます。
①暗証番号を続けて3回間違えた
➁カード返却後、一定時間以内にカードを取らなかった
➂ATMが故障していた
④カードが使用停止になっていた
➄カードの期限が切れていた
フランスのATMで国際キャッシュカードやクレジットカードを利用する予定がある場合は、事前に4桁の暗証番号を確認しておきましょう。
ATMにカードが飲み込まれた時の対処法
実際にカードが飲み込まれてしまった場合は、ATMを設置している銀行に連絡することになります。銀行の中や建物の外に設置されているATMなら、スタッフのいる窓口に申し出ます。それ以外の場合には、ATMに管理会社の電話番号が記載されていますので、電話で連絡を取りましょう。
銀行スタッフに状況を説明する際は、英語でも対応してもらえますが、フランス語表現は以下の通りです。
”Bounjour, le distributeur a avalé ma carte bancaire/crédit. Puvez-vous me la rendre, s'il vous plaît?”
(こんにちは、ATMが私の銀行/クレジットカードを飲み込んでしまいました。取り出してもらえませんか?)
また、カードの発行会社に連絡を取り、一時的に使用を止めるなど、防犯対策も行ってくださいね。
# ATMからの入金方法 ![iStock-1225416264](//images.ctfassets.net/zbyipzusy20r/C5nCxbEZ6GiP0sHD9o0kZ/2f25597c30d6db2593445d10896dc051/iStock-1225416264.jpg)
フランスのATMからの入金は、日本のようにどこでもできるわけではありません。まず、現地銀行の口座を持っていることが前提。旅行者は入金機能を使えません。
銀行口座がある場合、その銀行の支店に設置されているATMから入金ができます。入金機能のあるATMには、専用の封筒が設置されています。その封筒に、小切手/現金の区別・名前・口座番号・ATMが設置されている支店名・紙幣の種類と枚数・総金額を記入します。
封筒にお金を入れたら、差し込み口に入れ、操作を確定します。最後にレシートが出てくるので、必ず保管し、実際に口座へ入金されているかどうか確認しましょう。
# フランスのATMには要注意! ![iStock-518720033](//images.ctfassets.net/zbyipzusy20r/5cX9jNCtHiMcF01RIzU6JH/df43b316c4c1c82d325a0307cd2b5b63/iStock-518720033.jpg)
日本とは違って、フランスのATMでのトラブル率はなかなかに高く、旅行中に1回使っただけでカードが飲み込まれてしまった、というケースもああるようです。
万が一の場合にすぐ対応してもらえるよう、銀行の営業時間内に、建物内のATMでお金を引き出すのが理想的。また、後で証明がしやすいよう、レシートは必ずもらい、オンラインバンキングにも登録しておくといいでしょう。